環境共生系専攻

持続可能で環境負荷を抑えた社会を実現するには、環境共生型社会システムの構築が不可欠です。特に、社会的要請の強いエネルギー環境と強靱な社会基盤との連携、人間を中心とした生活環境から都市、農村に至る様々な空間レベルでの環境性能の高度化、環境関連のさまざまな要素技術、持続可能な環境を推進、管理する共生システム技術等、今後の成熟社会で必要とされる幅広い環境関連分野の研究、教育が必要となっています。人間の生活を基礎単位として、それを支える安全、快適な社会基盤とエネルギー創出技術、人間をとりまく環境の循環型社会の適応技術、これらを実現するための総合的環境共生学の教育、研究を行っています。

修了後の進路

大学・高専などの高等教育機関、公設研究機関、官公庁、建設業、環境・建設コンサルタント、ハウスメーカー、機械関連、環境・設備メーカーの研究開発部門、建設、製品開発においてプロジェクトを統括するマネージャーなど

履修コース

                            
エネルギー・環境システムコース
Energy and Environmental Systems Course
工学系

本コースでは,低炭素社会の構築に向けたクリーンエネルギー技術や環境調和型のリサイクルプロセスの技術、各空間レベルにおける環境浄化・環境保全・環境修復に関する高度な環境技術に関して、研究・開発できる能力と実践できる能力を身につけます。また、本コースは大きく3つの教育研究分野で構成されています。

  • 応用水理学、環境影響評価、都市基盤システム工学、数値流体学、社会的意思決定論、流域圏土砂動態、河川流域環境、情報社会基盤工学などの専門科目を履修し、環境調和・環境保全、環境修復などに貢献する科学技術分野
  • グリーンケミカルプロセス、分離設計工学、資源環境システム工学、水質保全工学、大気環境工学、レオロジー工学、高効率分離工学、生化学変換プロセスなどの専門科目を履修し、グリーンイノベーション並びに環境と調和した循環型社会実現のために貢献する科学技術分野
  • 熱流体エネルギーを基軸に複雑熱移動工学、環境熱流体工学、推進工学、統計流体力学、環境熱流体輸送工学などの専門科目を履修し、温湿度、圧力、流れなどの(熱と質量)バランスを図りながら、環境科学と技術の融合に貢献する科学技術分野
社会基盤環境コース
Civil Engineering and Architecture Course
工学系

本コースでは、持続可能な人間活動を支える安全で快適な生活環境と社会基盤の構築・管理に関する最先端の技術を国際的に展開できる能力を身につけます。また、本コースは大きく2つの教育研究分野で構成されています。

  • 環境地盤工学、岩盤システム工学、社会基盤情報工学、構造振動解析学特論、地盤材料工学、耐震地盤工学、建設材料工学などの専門科目を履修し、安全な社会基盤構築に貢献する総合的技術分野
  • 安全性を探求する建築構造学、建築材料・施工学、快適性を探求する建築環境学、人間環境工学、機能性を探求する建築計画学、都市計画学などの専門科目を履修し、安全・快適で機能性に優れ、かつ美しい建築を創造するための総合的技術分野