2018年のトピックス

トピックス一覧

かさ高い脂肪鎖を「鈴木-宮浦型カップリング反応」に適用することに成功-ハイブリッド触媒系の新提案 -
(2018年7月 3日 掲載)

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山口大学大学院創成科学研究科工学系学域応用化学分野の西形孝司准教授と東京大学生産技術研究所砂田祐輔准教授らのグループは、1つの反応系で「有機金属種」と「ラジカル種」という2つの活性種を使用可能な"ハイブリッド触媒系"を開発し、炭素周りの4つ目の置換基としてアルケニル基を導入することに成功しました。今回の研究成果により、アルケニル基を持つ第四級炭素中心を効率的に合成できるようになります。この研究成果は、異なる2つの活性種を安定的に1つの反応系で使用可能にした初めての例であり、クロスカップリング研究分野に大きなブレークスルーを与えただけでなく、将来の高機能な有用物質合成の実用化につながることが期待されます。  

2010年ノーベル化学賞は、パラジウム触媒による鈴木-宮浦クロスカップリング反応が対象分野でした。この手法は、医農薬品や電子材料など様々な有用物質を得ることが可能です。しかし、大きな構造(かさ高い)を持つアルキル基(脂肪鎖)をクロスカップリング反応に適用することは難しく、特に、医農薬品の合成中間体として有用な第四級炭素中心の合成は極めて困難でした。炭素の周りには4つまで置換基を配置することが可能ですが、第四級炭素中心の合成に必要な最後の4つ目を配置しようとすると、先に配置された置換基のため反応点が立体的に非常に混み入ってしまい、特別に強い試薬がなければ反応が進行しません。これでは医農薬品などの高機能性分子を構築できず、有機合成上の残された課題でした。

この研究成果は『ACS Catalysis』(IF=11.384)に6月28日に掲載されました。(DOI: 10.1021/acscatal.8b01572

研究の詳細は PDFファイル[328KB]をご覧ください。

カセサート大学が来学しました
(2018年6月28日 掲載)

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6月21日(木曜日)にタイのカセサート大学からPuntip Jongkroy准教授をはじめ6名の教員が来学し、堤工学部長を表敬訪問しました。

表敬訪問では、堤工学部長から工学部及び研究の紹介の後、今後の両大学の学生交流について活発な意見交換が行われました。

今回の表敬訪問を期に、ますますの交流が深まることが期待されます。

創成科学研究科 赤松良久准教授が平成29年度土木学会論文賞を受賞しました。
(2018年6月21日 掲載)

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創成科学研究科社会建設工学分野の赤松良久准教授が,平成29年度土木学会論文賞(教育分野)を受賞し,6月8日に開催された平成30年度土木学会(公益社団法人,会員数約40,000人)総会で表彰されました。土木学会論文賞は,大正9年(1929年)に始まり今日まで90年以上も継続する歴史と権威のある賞で,「独創的な業績を挙げ,これが土木工学における学術・技術の進歩,発展に顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者」に授与され,この度は7件選ばれました。共同受賞者は同研究科の乾 隆帝特任助教,同研究科博士後期課程環境共生系専攻2年の河野誉仁氏,琉球大学の神谷大介准教授,サイバネットシステム株式会社の高田一樹氏です。

論文題目は「AR技術と3D模型を用いた河川流域環境に関する教育ツールの開発」です。これは,河川環境教育の新たな展開の一つとして,河川流域環境(地形,土地利用,水質,魚類生息などの情報)を俯瞰的にとらえることができるAR(拡張現実)技術とデジタル3Dモデルとを組み合わせた教材コンテンツを開発したもので,その効果を従来のポスターなどの紙ベースの教材と比べて,学習,教育上大きな効果があることを検証しました。

環境保全や環境教育に関する法律などが制定される中,河川環境の現状や課題は,専門家だけでなく,学生,一般市民や社会にも,広く理解されることが求められています。そのような背景のもと,本研究の取り組みは高く評価され,ARやVRなどの先端技術を土木教育分野へ導入することに大きく貢献するものとして論文賞が授与されました。

創成科学研究科の中村教授らグループが土木学会賞の技術賞を受賞
(2018年6月19日 掲載)

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コンクリートに発生するひび割れを何とかしたいという技術者の熱意のもと、山口県と田村隆弘徳山高専教授、二宮純同客員教授、中村秀明山口大学教授、細田曉横浜国立大学准教授らのグループが、土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる画期的な技術に対して贈られる「土木学会賞の技術賞」を受賞しました。

対象となった技術は、産官学が協働で開発した「山口県によるひび割れ抑制・品質確保システムの構築と展開」です。この技術は、施工状況把握チェックシートや施工記録データベースを活用しながら、コンクリートに発生するひび割れを分析し、それをフィードバックすることにより、発注者と設計、施工、製造業者、研究機関が協働で、ひび割れを抑制するものです。コンクリート構造物のひび割れを抑制するだけでなく、品質向上にもつながることから全国的にも注目を集めています。

平成29年度電気・情報関連学会中国支部連合大会において創成科学研究科電気電子情報系専攻の絹田翔平さんが奨励賞を受賞しました
(2018年6月15日 掲載)

[20180615]平成29年度電気・情報関連学会中国支部連合大会において創成科学研究科電気電子情報系専攻の絹田翔平さんが奨励賞を受賞しました_1

2018年5月30日(水曜日)、平成29年度(第68回)電気・情報関連学会中国支部連合大会(2017年10月21(土曜日)、会場:岡山理科大学)において、優秀な発表を行ったとして、創成科学研究科博士前期課程電気電子情報系専攻2年の絹田翔平さん(指導教員:多田村克己教授)が、情報処理学会中国支部奨励賞を受賞しました。

この賞は、情報処理学会中国支部が中国地区における情報処理分野の若手研究者の育成事業の一環として、同大会において優れた論文を発表した者に授与するものです。受賞対象となった論文は、「水流静止画の動画化支援ツールの開発」です。

なお、絹田翔平さんは、同年3月2日(金曜日)にも、同大会の電子情報通信学会中国支部奨励賞を受賞しており、同大会において、電子情報通信学会中国支部奨励賞と情報処理学会中国支部奨励賞とのダブル受賞になりました。(写真:情報処理学会中国支部奨励賞を受賞した絹田翔平さん)

創成科学研究科 横川俊哉元教授、三宅秀明助教が中国電力技術研究財団の優秀研究賞及び研究奨励賞を受賞
(2018年5月31日 掲載)

[20180531]創成科学研究科 横川俊哉元教授、三宅秀明助教が中国電力技術研究財団の優秀研究賞及び研究奨励賞を受賞_1

公益財団法人 中国電力技術研究財団の「優秀研究賞」を大学院創成科学研究科工学系学域電気電子工学分野の横川俊哉元教授が、「研究奨励賞」を同応用化学分野の三宅秀明助教が受賞しました。

優秀研究賞及び研究奨励賞は、公益財団法人 中国電力技術研究財団の助成に基づく研究のうち、平成28年度に終了した助成研究の中で優れた内容であると認められた研究に対して授与されるものです。

横川元教授の研究「窒化物系半導体とカーボンナノチューブのヘテロ接合に関する物性および応用研究」は、照明や液晶ディスプレイ、自動車ヘッドランプに用いられる窒化物系半導体LEDにカーボンナノチューブのヘテロ接合の物性を応用し、世界で初の高出力、高効率特性を実証しました。

三宅助教の研究「色素内包カーボンナノチューブによる可視光励起電子移動システムの構築とその応用」は、太陽光エネルギーの有効活用を目的として、独自に開発した機能性色素をカーボンナノチューブの内部空間に導入することにより、新たな電子移動システムを構築することに成功しました。本システムを光触媒に応用したところ、可視光照射による水分解水素生成反応の活性が大幅に向上しました。

両者の今後の研究活動への活躍が期待されます。

石川昌明教授が2018年度システム制御情報学会論文賞を受賞
(2018年5月30日 掲載)

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大学院創成科学研究科知能情報工学分野の石川昌明教授が、5月17日(木曜日)に開催された第62回システム制御情報学会研究発表講演会(会場:京都テルサ)において、2018年度システム制御情報学会論文賞を受賞し、表彰されました。石川教授は、2016年度にも同賞を受賞しており、単著論文で短期間に2度受賞するという素晴らしい快挙です。

この論文賞は、システム制御情報学会論文誌に最近2年間に公表された学術・技術に寄与するところの大きい論文の著者に贈呈されるもので、論文題目は「時間遅れを考慮した確率SIRモデルの安定性解析」です。同論文では、感染症流行過程のシミュレーション解析を行い、感染症の流行が拡大するか否かの一つの指標を安定性という側面から明らかにしました。感染症の流行をヒトで実験することはできませんので、必然的に数理モデルを用いたシミュレーション解析が重要な役割を果たします。この研究により、ワクチン接種による感染症抑制戦略の構築が可能となり、感染症撲滅への道を開くものです。こうした点が、システム・制御・情報の分野の発展に寄与する優れた研究として高く評価されました。

今回の受賞に石川教授は、「有史以来、ヒトと感染症との戦いは続いており、今後も終わることはありませんので、今後もより実際に即した感染症モデルを構築し、感染症流行過程の研究に意欲的に取り組んでいきたいと考えています。」と述べています。

ブラウィジャヤ大学からインターンシップ学生が表敬訪問しました
(2018年5月23日 掲載)

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5月16日(水曜日)にインドネシアのブラウィジャヤ大学から、RIYANTO HARIBOWO准教授及びインターンシップ学生のLAILATUL MUKARROMAH氏、IRENNE ISMAYANTI ROMADONA氏が堤工学部長を表敬訪問しました。

表敬訪問では、今回のインターンシップのプログラムについて説明があり、今後のインターンシップを含めた学生の交流について活発な意見交換が行われ、両大学の交流を深める有意義な時間になりました。

インドネシア農業省農業工学研究開発センターの来学
(2018年5月17日 掲載)

[20180517]インドネシア農業省農業工学研究開発センターの来学1 [20180517]インドネシア農業省農業工学研究開発センターの来学2

5月11日(金曜日)にインドネシア農業省農業工学研究開発センターのUning Budiharti氏とAbi Prabowo氏が来学され、堤工学部長への表敬訪問が行われました。

インドネシア農業省農業工学研究開発センターとは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援の下で、本学と山口県内の企業である協和建設工業株式会社が連携して実施している「農業生産性向上のためのシートパイプシステム導入に関する案件化調査」の事業において、インドネシアでのカウンターパートとして交流があります。

表敬訪問後の会議では、工学部の紹介、シートパイプシステムの適用性評価結果についての報告、応用衛星リモートセンシング研究センターの三浦センター長から同センターの説明、山本准教授からドローンの適用事例の紹介の後、今後の連携について意見交換がありました。

今回の来学をきっかけに更なる交流が発展していくことが期待されます。

カセサート大学の来学
(2018年5月17日 掲載)

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平成30年5月11日(金曜日)、タイのカセサート大学からKorchoke Chantawarangul副学長をはじめ5名の教員が来学し、堤工学部長を表敬訪問しました。

本学では、カセサート大学から短期インターンシップとして学生を2ヶ月間受け入れており、今年度は8名の学生を受け入れる予定です。

表敬訪問には、本学から堤工学部長、中村教授、渡邊准教授、渡邉学務課長が出席し、両大学の紹介の後、共同研究を視野に入れた教員の交流や今後の学生の交流等について意見交換がされ、両大学間の交流を深める有意義な時間となりました。

創成科学研究科の赤松良久准教授が戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)に採択されました
(2018年5月15日 掲載)

この度,大学院創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野の赤松良久准教授が戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)に採択されました。

本事業は総務省がICT分野における新規性に富む研究開発課題を大学・企業などから広く公募し,優れたものに対して研究委託により研究費の支援を行うことで未来社会における新たな価値創造,若手ICT研究者の育成,中小企業の斬新な技術の発掘,ICTの利活用による地域の活性化,国際標準獲得等を推進するものです。

【採択された課題】

課題名:高精度河川水位予測を実現するクラウド型車載雨量計ネットワークシステムの開発
研究代表者:赤松 良久 准教授(山口大学大学院創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野)
研究分担者:齋藤 和興 代表取締役(株式会社セネコム)
      新谷 哲也 助教(首都大学東京都市環境学部都市基盤環境学域)
      神谷 大介 准教授(琉球大学工学部工学科社会基盤デザインコース)
概要:水害リスクが増加しつつあるが、地方の中小河川では正確な雨量や河川水位のリアルタイムでのモニタリング、さらにはその予測が十分とは言えない状況にある。そこで、本研究開発では、車載型のコンパクトな雨量計を開発し、移動する雨量計を用いた雨量観測ネットワークを構築する。さらに、既存のレーダー雨量観測データも併用してディープラーニングにより河川水位を予測するシステムを開発する。

詳細は 総務省ホームページ を参照

四川大学錦江学院一行が来学されました
(2018年5月11日 掲載)

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平成30年4月27日(金曜日)に中国の四川大学錦江学院から張理事長をはじめ9名の教員が来学し、堤学部長を表敬訪問しました。

表敬訪問では、両大学の紹介の後、学生や研究者の組織的な交流の実施や交換留学による修士・博士の取得など今後の国際交流について意見交換がありました。

表敬訪問の後、江教授からMechatronics & IoT (MECIT)教育プログラムについて、山口教授からセキュリティ技術教育プログラムついての説明があり、参加者からはさまざまな質問があり、本学部の教育プログラムに強い関心を示されました。

その後、アントレプレナー工房及び機器共同利用センターを見学し、設置されている機器・設備について、真剣に説明を聞いていました。

今回の来学をきっかけに両大学の交流が発展していくことが期待されます。

望月信介教授が日本機械学会賞(論文)を受賞
(2018年5月 8日 掲載)

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創成科学研究科機械工学分野の望月信介教授が、「乱流境界層の平均量特性に及ぼす粗さの影響」と題する論文により日本機械学会賞(論文)を受賞しました。授賞式は、2018年4月19日(木曜日)に日本機械学会2017年度(第95期)定時社員総会(於:明治記念館)で執り行われました。本賞は機械工学と工業の発展を奨励することを目的として優秀な論文を表彰するもので、①独創性、②学問的または技術的な発展性、③機械工学または広く産業社会への貢献度の3つの観点で評価と審査が行われます。

受賞論文の内容は、独自に開発された計測技術を用いて粗面上に発達する乱流境界層の解明を果たした成果をまとめたものです。この論文は工学部元教員である大坂英雄名誉教授、亀田孝嗣准教授(現近畿大学)との共著であり、科学研究費補助金・基盤研究(B)の支援により遂行された研究成果です。

受賞に対して望月教授は、「このたびは栄誉ある賞をいただき、大変身の引き締まる思いです。成果は山口大学で開発してきたオリジナルな壁面せん断応力とLDAの測定技術により得られたものであり、今後も本学にしかできない優れた研究を追求し、世界に発信していきたいです。常日頃からご支援をいただいている皆様、装置の開発に協力いただいた卒業生と機械工場の技術職員の方々に感謝しています。」と述べられています。

工学部電気電子工学科の野田優利奈さんと創成科学研究科電気電子情報系専攻の日野貴将さんが電気学会中国支部奨励賞を受賞
(2018年3月30日 掲載)

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工学部電気電子工学科4年の野田優利奈さんと創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程1年の日野貴将さんが、2017年度電気学会中国支部奨励賞を受賞しました。

この賞は、電気工学を学ぶ学生の向学心向上と優秀な学生の育成を目的に、2017年10月21日(土曜日)に岡山理科大学で開催された第68回電気・情報関連学会中国支部連合大会において優秀な論文発表をした学生を表彰するものです。

2人は超伝導・電子材料工学研究室において、-196℃の液体窒素で冷却すると電気抵抗がゼロになる超伝導コイルに関する研究を行っています。

野田さんの論文発表は「Bi-2223テープ線材の垂直磁場を低減する超伝導コイルの設計検討(野田優利奈・張 馨月・濱崎紀宇・原田直幸)」と題して、磁場の方向によって特性が大きく異なる超伝導線材を用いたコイルの新しい設計方法を提案したものです。日野さんの論文発表は「超伝導テープ線材を用いた単層ソレノイドコイルの電流-電圧特性(日野貴将・原田直幸)」と題して、線材の特性とコイルの実験データをもとに、単層のソレノイドコイルを組み合わせて実現するコイルの特性と応用の可能性について考察したものです。

受賞に対して野田さんは「今回の受賞を大変嬉しく思っています。大学院でもさらなる成果を挙げられるよう、研究に取り組みます。」、日野さんは「奨励賞をいただき光栄に思います。将来実用化できるように、これからも頑張りたいと思います。」とそれぞれ今後の抱負を述べています。

カーボンナノチューブを有機色素で染めて使う新しい光触媒技術を開発
(2018年3月27日 掲載)

山口大学大学院創成科学研究科の三宅秀明助教と岡山大学大学院環境生命科学研究科の高口豊准教授、田嶋智之講師、村上範武大学院生らの共同研究グループは、カーボンナノチューブの内部空間に色素分子を封じ込めることで、光照射下において、色素増感水分解反応による水素製造が可能になることを世界で初めて確認しました。また、通常の光触媒では利用困難な赤色光(波長650 nm)照射下で水分解水素生成反応の活性を比較したところ、染色したカーボンナノチューブ光触媒の量子収率(1.4%)は、色素分子をもたないカーボンナノチューブ光触媒の量子収率(0.011%)に比べて、活性が120倍になることも確認されました。

これは、カーボンナノチューブを有機色素で染めることで、カーボンナノチューブ光触媒の活性波長が制御できることを示しています。これまでに例のない活性波長制御法として、太陽光と光触媒を利用した水分解によるCO2フリー水素製造法(人工光合成)の鍵技術となることで、本学が取り組んでいる国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に貢献することが期待されます。

この研究成果は『Journal of American Chemical Society』(IF=13.858 )に3月5日付でオンライン掲載されました(doi:10.1021/jacs.7b12845)

研究の詳細はこちらをご覧ください。

UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の教員が来訪し、The 10th Choshu-London Symposium in Chemistryを開催しました
(2018年3月22日 掲載)

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3月15日(木曜日)、UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)から化学科教授Jim Anderson氏、Helen C Hailes氏が常盤キャンパスを訪れ、The 10th Choshu-London Symposium in Chemistryを開催しました。

一行はまず、進士工学部長を表敬訪問し、懇談を行いました。懇談では、それぞれの大学の研究内容をや今後の交流について話し合い、大いに盛り上がりました。

午後からは、D11講義室においてThe 10th Choshu-London Symposium in Chemistryを開催しました。本シンポジウムは明治維新の時代にロンドンに滞在しUCLで学んだ長州ファイブを記念して開催されたアカデミックシンポジウムで、今回で10回目の開催です。シンポジウムでは、本学工学部、医学部、理学部からの研究者を含めた5名が有機化学を基礎とした生化学や医学への展開指向を含めた研究内容について発表を行い、参加した教員や学生は熱心に耳を傾けていました。

今回の来学を機に、両大学の交流がこれまで以上に発展することが期待されます。

The 10th Choshu-London Symposium in Chemistryのプログラムはこちら

重点大学連携事業推進のため三浦房紀副学長、創成科学研究科の清水則一教授らがインドネシア・ウダヤナ大学を訪問しました
(2018年3月22日 掲載)

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3月1日(木曜日)、2日(金曜日)に三浦房紀副学長(国際連携担当)、創成科学研究科工学系学域社会建設工学分野の清水則一教授らが大澤高浩准教授(ウダヤナ大学・山口大学兼任)と共にウダヤナ大学を訪問し、同学のA.A. Raka Sudewi学長、I Nyoman Gde Antara学術研究担当副学長、I Putu Gede Adiatmika大学院研究長、NPG Suardana工学部長らと個別に会談し、大学間および大学院・学部連携などについて意見交換を行いました。

これまで、同大学とは、2007年に理工学研究科との部局間協定、2010年に大学間協定を結び、同大学構内に山口大学国際連携オフィスを設置、2010年からは、文部科学省・宇宙利用促進調整委託を受け、大学院博士前期課程においてリモートセンシングと環境科学を主専攻とするダブルディグリープログラムを実施しています。さらに、ダブルディグリープログラム修了者の博士後期課程進学の促進、最近では、本学工学部グローバル人材育成における学部学生の短期派遣、国際総合科学部学生の留学派遣が行われ、両大学の教育・研究の双方向の連携協力が展開しています。重点大学連携事業はこのような両大学の連携を一層図るために、特に「衛星リモートセンシング」をテーマに共同研究の推進、人材育成に取り組んでいます。

このたびの訪問では、ウダヤナ大学からの要請で、清水教授が土木工学を専攻する大学院生、学部生約70名を対象に特別講義「Displacement Monitoring Using Satellite Technology for Risk Management」を行い、自然災害や地盤安定の監視のための宇宙技術の最新の利用について多くの実例を挙げながら説明しました。事例には、インドネシアの広域地盤沈下や鉱山斜面の安定監視が含まれ、それらはウダヤナ大学から本学清水研究室に留学している二人の博士後期課程学生の成果のため、出席した学生は大きな関心を持ち活発な質問がありました。また、行事の合間を縫って、グローバル人材教育で留学している本学工学部2年生7名(社会建設工学科5名、応用化学科1名、知能情報工学科1名)と懇談しました。生活の違いにやや戸惑いを見せつつも、全員快活にプログラムに参加している様子でした。

その後、在デンパサール日本国総領事館総領事に表敬訪問を行いました。総領事らはすでに本学からの派遣留学生と面会し、学生の活発な様子をご覧になっていて、本学の取り組みを高く評価されました。

今回の訪問によって、本学とウダヤナ大学の連携は実質的に着実に進んでいることが確認され、本事業が本学の取り組む他の大学間国際連携のモデルとなることが一層期待されます。

創成科学研究科建設環境系専攻の北村彩絵さんが第27回トンネル工学研究発表会優秀講演奨励賞を受賞
(2018年3月 7日 掲載)

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2017年11月30日(木曜日)、12月1日(金曜日)に公益社団法人土木学会主催の第27回トンネル工学研究発表会が土木学会(東京都新宿区四谷)で開催され、大学院創成科学研究科建設環境系専攻博士前期課程2年の北村彩絵さんが行った発表「ひび割れ指数TCIを援用した既設トンネルのメンテナンス優先度箇所判定」が優秀講演奨励賞を受賞しました。

北村さんは2017年7月に受賞した第68回中国地方技術研究会優秀賞(国土交通省中国地方整備局主催)に続き、二度目の受賞となります。

北村さんの発表は、これまでの研究を集大成としてまとめた、既設トンネルの長寿命化に関する研究で、コンクリート覆工に発生するひび割れ状況を数値化し、その経年変化を評価することで道路トンネルのメンテナンス優先度判定を効率的に実施できる可能性を示しました。

受賞に対して北村さんは、「今まで修士論文研究として取り組んできたことを認めていただき、とても嬉しい気持ちです。社会人になっても、コミュニケーション豊かな専門技術者を目指して取り組んでいきたいと思います。」と述べています。

創成科学研究科の西形孝司准教授が平成29年度有機合成化学奨励賞を受賞しました
(2018年2月26日 掲載)

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[20180226]創成科学研究科の西形孝司准教授が平成29年度有機合成化学奨励賞を受賞しました3

大学院創成科学研究科工学系学域応用化学分野の西形孝司准教授が、平成29年度有機合成化学奨励賞を受賞し、2018年2月15日(木曜日)に如水会館において開催された有機合成化学協会第81回通常総会で表彰されました。

本賞は、有機合成化学及びその関連産業の分野で優れた研究または発明を行った40歳未満の若手研究者に贈られるものであり、若手有機化学者の登竜門として位置づけられている賞です。選考過程は、2回の書面審査を経たのちに17名から成る審査委員に対して業績説明を行うという3段階で構成されており、受賞への道のりが非常に厳しいことで知られています。

今回の受賞は、「α-ブロモカルボニル化合物を用いる官能性第4級炭素の構築法確立」の業績が認められたものです。この研究は、有機合成化学において難題の一つとして認識されている第4級炭素化合物の効率的合成法に関するものです。炭素はその原子周りに4つまで置換基を持つことができますが、4つ目の置換基導入は立体的に非常に困難であり、従来法では多くの制限がありました。西形准教授のグループはラジカルが持つ高い反応性に着目することで、この難題を解決するための基礎理論を構築することに成功し受賞に至っています。医薬品や天然物をはじめとする様々な有用物質の効率的合成への応用が期待されます。

なお、本受賞に対して西形准教授は、「今回の受賞は、当有機化学研究室に所属する学生たちも含めたチームとしての成果と思っています。新たな知見を生み出すために、共に頑張ってくれた学生たちに感謝するとともに、今後も素晴らしい優れた技能・知性を持つ学生たちとともに研究を楽しんでいきたいと思います。」とコメントをしています。

有機合成化学奨励賞の歴代受賞者一覧(公益社団法人有機合成化学協会HPより)

西形准教授の受賞内容(公益社団法人有機合成化学協会HPより)

山口大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)との国際共著論文 選択的フッ素化に関する最近の動向を発表
(2018年2月15日 掲載)

[20180215]山口大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)との国際共著論文 選択的フッ素化に関する最近の動向を発表

創成科学研究科工学系学域応用化学分野の西形孝司准教授とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)化学科Tom Sheppard博士(Reader in Organic Chemistry)らが論文としてまとめた、選択的フッ素化に関する最近の動向がTetrahedron Letters誌のDigest paper(招待)に掲載されました。

フッ素はその特異な性質のため有用物質に不可欠な元素であり、例えば医農薬品の実に20~30%にフッ素が含まれています。そのため、分子の効率的かつ選択的フッ素化反応開発は有機合成における最重要課題の一つです。

今回掲載された論文は複数の反応点を有する基質のどの部分にフッ素が反応するかをまとめたもので、この点についてまとめた論文はこれまでにありませんでした。本論文の情報は、ファインケミカル分野のフッ素化合物合成化学に多大な貢献をすると期待できます。

Site Selectivities in Fluorination

Syo Ishida, Tom Sheppard, Takashi Nishikata, Tetrahedron Letters, 2018, 59, 789-798

doi.org/10.1016/j.tetlet.2018.01.044

創成科学研究科電気電子情報系専攻の山本克也さんが計測自動制御学会中国支部奨励賞を受賞
(2018年1月25日 掲載)

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大学院創成科学研究科電気電子情報系専攻博士前期課程1年の山本克也さんが、2017年度計測自動制御学会中国支部奨励賞を受賞しました。

この賞は2017年11月25日(土曜日)、26日(日曜日)に鳥取大学で開催された第26回計測自動制御学会中国支部学術講演会における講演の中で、計測自動制御学会が関与する科学技術および産業の分野において、学問技術の発展に将来貢献するところが大きいと期待される成果を挙げた者を表彰するものです。

対象となった講演は「LSTMニューラルネットワークによる制御器調整(山本克也・若佐裕治)」です。この研究の中で、人工知能の要素技術であるLSTMニューラルネットワークを利用した制御器構成、およびその簡易な調整法を提案しました。受賞に対して山本さんは、「今回の受賞を励みに、さらなる成果を出せるよう研究に取り組みたいです。」と感想を述べています。

インド クルクシェトラ工科大学一行が来学
(2018年1月25日 掲載)

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インドのクルクシェトラ工科大学からAwadhesh Kumar Singh教授、Brij Bhooshan Gupta助教の2名が工学部に来学し、1月22日(月曜日)に進士学部長を表敬訪問しました。

表敬訪問では、クルクシェトラ工科大学が今後取り組む予定のプログラムについて紹介があり、両大学のこれからの交流について議論しました。

表敬訪問の後は、両大学のジョイントシンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、Singh教授が「クラウドセキュリテイの最新技術:課題と挑戦」、Gupta助教が「ウェブとクラウドコンピューティングにおけるセキュリティ問題」というタイトルで講演されました。また、創成科学研究科知能情報工学分野の山口真悟教授、福士将准教授、Mohd Anuaruddin Bin Ahmadon助教もセキュリティに関する研究成果を発表し、活発な意見交換を行いました。

今回の来学をきっかけに両大学の交流がますます発展していくことが期待されます。