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創成科学研究科 赤松良久准教授が平成29年度土木学会論文賞を受賞しました。

(2018年6月21日 掲載)

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創成科学研究科社会建設工学分野の赤松良久准教授が,平成29年度土木学会論文賞(教育分野)を受賞し,6月8日に開催された平成30年度土木学会(公益社団法人,会員数約40,000人)総会で表彰されました。土木学会論文賞は,大正9年(1929年)に始まり今日まで90年以上も継続する歴史と権威のある賞で,「独創的な業績を挙げ,これが土木工学における学術・技術の進歩,発展に顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者」に授与され,この度は7件選ばれました。共同受賞者は同研究科の乾 隆帝特任助教,同研究科博士後期課程環境共生系専攻2年の河野誉仁氏,琉球大学の神谷大介准教授,サイバネットシステム株式会社の高田一樹氏です。

論文題目は「AR技術と3D模型を用いた河川流域環境に関する教育ツールの開発」です。これは,河川環境教育の新たな展開の一つとして,河川流域環境(地形,土地利用,水質,魚類生息などの情報)を俯瞰的にとらえることができるAR(拡張現実)技術とデジタル3Dモデルとを組み合わせた教材コンテンツを開発したもので,その効果を従来のポスターなどの紙ベースの教材と比べて,学習,教育上大きな効果があることを検証しました。

環境保全や環境教育に関する法律などが制定される中,河川環境の現状や課題は,専門家だけでなく,学生,一般市民や社会にも,広く理解されることが求められています。そのような背景のもと,本研究の取り組みは高く評価され,ARやVRなどの先端技術を土木教育分野へ導入することに大きく貢献するものとして論文賞が授与されました。