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創成科学研究科環境共生系専攻の吉田泰子さん、機械工学系専攻の永田拳太郎さんが日本マイクログラビティ応用学会において学生口頭発表最優秀賞を受賞しました

(2018年12月21日 掲載)

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創成科学研究科環境共生系専攻博士後期課程3年の吉田泰子さんと機械工学系専攻博士前期課程2年の永田拳太郎さんが、2018年10月29日~31日に岐阜市のじゅうろくプラザで開催された日本マイクログラビティ応用学会第30回学術講演会において学生口頭発表最優秀賞をともに受賞しました。最優秀賞受賞者4人のうち2人が山口大学からという快挙となりました。

吉田さんの発表題目は「ISS「きぼう」における「Group Combustion」実験結果 -微小重力場におけるランダム分散液滴群の局所燃え広がり限界-」です。この研究は、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」において2017年に行われた宇宙燃焼実験「Group Combustion」(研究代表者:創成科学研究科機械工学分野三上真人教授)の成果の一部を発表したものです。同一直径の燃料液滴がランダムに分散した液滴群の群燃焼発生限界付近の条件における局所燃え広がり限界について、同じく「きぼう」を利用した要素実験の結果を用いて考察しています。

永田さんの発表題目は「微小重力場における干渉二液滴を含む不等直径液滴列の燃え広がり特性に関する調査」です。この研究は、直径の異なる液滴間の燃え広がりに与える局所液滴干渉効果について、落下塔による微小重力場において調べた研究です。実機における燃料噴霧の粒(液滴)の直径は同一ではないため、吉田さんの研究の知見をさらに噴霧における燃え広がりへと展開させるうえで、永田さんの知見が必要となります。

受賞に対して吉田さんは「今回このような栄誉ある賞をいただくことができたのは、日々ご指導くださる先生方やアドバイスくださる研究室の皆様のおかげであると身に染みて感じております。この場をお借りして深く感謝申し上げます。この研究に誇りをもって取り組み、更に発展させていけるよう、今後もますます精進して参ります。」、永田さんは「積み重ねてきた研究の成果や自身の発表に対して一定の評価をいただけたことを非常に喜ばしく感じています。また、実験や発表練習に協力し、支えていただいたすべての方々に心から感謝申し上げます。残りの学生生活においても自身の更なるレベルアップを図れるよう、日々の研究活動に励んでいきたいと思います。」とそれぞれ喜びの言葉を述べています。