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創成科学研究科応用化学分野の西形准教授が日本化学会欧文雑誌論文賞(BCSJ賞)を受賞しました~カチオン種とラジカル種の交互反応を利用~

(2019年10月 7日 掲載)

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創成科学研究科工学系学域応用化学分野の西形孝司准教授らが銅触媒存在下、複数の基質からラジカル種とカチオン種を交互に発生させ、それらを順序良く反応させることに成功しました。さらに、この研究成果が『 Bullentin of the Chemical Society of Japan 』に掲載され、日本化学会欧文雑誌論文賞(BCSJ賞)を受賞しました。

複雑な脂肪族分子は、医薬・天然物分子に含まれる重要な化合物です。しかしながら、炭素官能基を狙った位置で反応させることは非常に困難でした。今回、西形准教授らが成功した上記の技術により、非常に複雑な脂肪族分子を一回の反応で得ることが実現しました。この技術は今後、新規の脂肪族分子合成法として様々な分野への応用が期待されます。

Radical and Cation Crossover Reaction System Enables Synthesis of Complex Aliphatic Chains Possessing Functionalize Quaternary Carbons

Y. Murata, T. Shimada, T. Nishikata*,

Bullentin of the Chemical Society of Japan, 2019, 92, 1419-1429. (IF=4.431)