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創成科学研究科清水則一教授がベトナムでJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の基礎調査に参画しました

(2019年8月 5日 掲載)

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7月21(日)から24日(水)にベトナム(ハノイ)において、大学院創成科学研究科清水則一教授が、本年度採択された独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業「インフラ建設時の安全管理のための計測機器と警報システムに係る基礎調査」(提案者:(株)東横エルメス,アドバイザー:国際航業(株))の学術アドバイサーとして参画しました。

最初に、JICAベトナム事務所で本調査の目的と計画を説明し、現地調査について助言を受けました。その後、ベトナム交通・運輸省 交通・運輸科学技術院(Institute of Transport Science and Technology, Ministry of Transport)、同省 交通運輸建設品質管理局(Transport Construction Management & Quality Control Bureau, Ministry of Transport)、農業・農村開発省 災害管理局(Ministry of Agriculture and Rural Development Disaster Management Authority)、建設省 建設品質検査局(State Authority for Construction Quality Inspection, Ministry of Construction)などの政府機関を訪問し、建設とインフラ関連事業におけるモニタリングの重要性と提案事業の技術説明を行いました。また、ベトナムにおけるモニタリング実施状況と本事業への要望、さらに、モニタリングを必要とする現場についてヒアリングを行いました。

また、水資源大学(Thuyloi University)、ベトナム科学技術アカデミー地質科学院(Institute of Geological Sciences, Vietnam Academy of Science and Technology)、ハノイ鉱山地質大学(Hanoi University of Mining and Geology)の学術機関を訪問し、モニタリング技術に関する情報収集、意見交換だけでなく、アカデミックな立場からの今後の協力関係について議論しました。

今回の調査全般において、今年3月に山口大学(清水研究室)で学位を取得した水資源大学講師のNguyễn Trung Kiên(グエン チュン キエン)博士にご尽力いただきました。また、水資源大学ではTrinh Minh Thu(チン ミン トゥ)学長らと調査事業の協力に関する意見交換とともに、山口大学にKiên博士の学位取得に対する指導への感謝の意が示されました。

今後は9月に、より具体的な議論と調査を行い、11月に最終確認調査を実施します。その後、ハノイで開催される国際シンポジウム(JICA後援)で本事業に関係する技術成果を発表し、基礎調査を取りまとめる予定です。