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創成科学研究科の蒋飛助教が日本機械学会奨励賞(研究)を受賞しました

(2021年5月17日 掲載)

大学院創成科学研究科工学系学域機械工学分野の蒋飛助教が日本機械学会奨励賞(研究)を受賞し、2021年4月22日(木)開催された日本機械学会2020年度定時社員総会(オンライン)において表彰されました。この賞は、機械工学または広く産業社会に関わる主として研究上の業績をあげた新進気鋭の会員個人に贈賞されます。


対象となった業績は「高精度かつ高速な呼吸系気流シミュレーション手法の開発に関する研究」です。近年、診断技術の進歩によって、医用画像により呼吸器系の詳細な3次元形態情報が得られるようになってきました。このような医用画像から、気管支における気流抵抗や酸素輸送に関する呼吸機能を予測及び評価するには、物理法則に基づいた数値シミュレーション手法が強力な手段となります。本研究では、医用 CT画像から得られる気管支のボクセルデータを利用し、リアルタイム解析が可能な高精度かつ高速な呼吸系気流シミュレーション手法の開発に成功しました。この成果を臨床現場に応用すれば、気管支の形態と機能の3次元情報を同時に把握することができ、定量的診断を迅速かつ容易に行うことが可能となると期待されます。


受賞に対して蒋飛助教は、「このたびは栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。受賞した成果は山口大学での医工共同研究で得られたものであり、ご指導くださいました先生方、ご協力いただいた皆様方あってのことで、厚くお礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。」と述べられています。

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受賞した蒋飛助教