トピックス

創成科学研究科(農学系)の坂口敦助教が鳥取大学乾燥地科学共同研究発表賞を受賞しました

(2022年12月12日 掲載)

農学系学域生物資源環境科学分野の坂口敦助教が鳥取大学乾燥地研究センターで開催された令和4年度共同研究発表会において乾燥地科学共同研究発表賞を受賞しました。

受賞対象となった研究発表は、「葉温に基づく乾燥ストレス指数推定式の気孔コンダクタンスを指標とした推定精度比較」で、坂口助教はオーストラリアにて灌漑が必要な畑を地図上に示すシステムの開発を進めており、その際に必要となるドローンで空撮した畑の作物の温度画像の中から日光の当たっている葉の葉温を推定する技術を考案しました。日光の当たっている葉の葉温が分かると畑の水分不足状態を推定でき、畑の灌漑すべきタイミングを判断する事ができます。また、ドローンで空撮したタイミングで風が吹いたり雲が通過したりする可能性があり、風速と日射の変動に対処するために必要な空撮頻度も求めました。その結果、研究対象地のオーストラリア国カナナラ村の灌漑期の場合は、観測時刻に5回飛行させれば十分である事が分かりました。

受賞に対し坂口助教は、「今後も技術開発を続けて灌漑指数マッピングシステムを完成させ、世界の食糧生産量の向上や限られた水資源の利用効率の向上に寄与したい。」と述べています。

topic20221212_1-1.jpg

坂口 敦助教(中央)